子持ち鰰(はたはた)の飯寿し(いずし)
魚へんに神と書いてハタハタと読みますが、この魚がすごく美味しいのが秋から冬です。子を持った大きい腹をしたメスが店先に並ぶと食べたくてかって島します。
今回は子持ち鰰(はたはた)の飯寿しを取り寄せて見ました。
昔は鰰(はたはた)の飯寿しには必ず子持ちのメスが入っていたはずなのですが、最近はまず子持ちには当たりません。鰰(はたはた)の子をブリコと呼びますが、飯寿しの場合ブリコはそれほど味があるものでは無いのですが、パリパリとした食感が気持ちが良く、子持ちばかり選んで食べたものです。ブリコはむしろ焼き魚で食べる時に完全に火を通さずに焼くと、じゅるーっと糸を引く感じになり、この粘っこい状態がたまらなく良いのです。
話は飯寿しに戻りますが、この子持ち鰰の飯寿しが石狩の厚田の方で作られていると聞き取り寄せて見ました。実は昨年も電話で注文をしたのですが、予約をしないと買えない人気商品で買うことができず今年は早めに電話して買うことが出来ました。
また魚の大きいこと(20センチくらい)、最近こんな大きい鰰の飯寿しはあまり口にしたことが無いので感動でした。今回買ったのはオス、メス混合で、ブリコの入ったメスは腹からこぼれそうなくらいびっちりブリコがつまっており、がぶりと一口噛みつくと、パリパリとした食感と酸味の利いた酢ご飯の旨みが口の中に広がり最高の肴でした。最近では家には普段置いていない麦焼酎をこの肴のために買って帰ったので、つい呑みすぎてしまいました。
因みに麦焼酎は山紫水名(さんしすいめい)、少し辛口の焼酎なのでどちらかと言えば甘みの少ない今回の飯寿しには少し合っていないような感じでした。この飯寿し(いずし)には少し甘口の日本酒の方が合うと思います。
皆さんも是非厚田の飯寿しを召し上がって見ては。因みにブリコ入りの飯寿しは12月に入ると予約を締め切るとか。
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運河で有名な小樽(おたる)、ここには美味しい飯寿し(いずし)の会社があります。言わずと知れた「かね丁の飯寿し」(小樽カネチョウ鍛冶)は程よい酸味と旨み、癖の無い味で最高の飯寿しです。かね丁(カネチョウ)の飯寿しは北海道の水産加工品の代表格です。
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